精神性の多汗症は、主に手のひらと足の裏に発汗することの多い多汗症です。そのため、局所性多汗症と精神性多汗症とをほぼ同じ種類の多汗症として捉えることもあります。
人は交感神経が優位な状態になると汗をかきやすくなりますが、精神性の多汗症の場合はもともと交感神経が過敏に反応するタイプの人がストレスや緊張状態に晒されることによって交感神経が優位な状態になり、大量に発汗するという種類のものです。
精神性の多汗症を発症する正確なメカニズムは今のところはっきりとはしていませんが、過去のトラウマや精神的なストレス、不安や緊張など日常生活が密接にかかわってきていますが、性質上自分自身の気づかないところにある場合もあるようです。ひとつの出来事をいつまでもくよくよ悩んでいたり、なかなかそこから抜け出せず前進できずにいるタイプの人は、精神性の多汗症を発症しやすいといわれています。
精神性の多汗症の場合、治療としてはカウンセリングなど精神療法が中心になります。まず、精神性の多汗症の原因となっているものを見つけ出しそれを取り除くことが重要なことであり、さらに心をリラックスさせるための治療が主流となります。対人面でのデリケートな問題を抱えている場合もあるため、その治療方法も様々な複雑です。
精神療法による治療はすぐに効果が見えるというものではなく、長期間の治療が必要になる場合もあります。
また、多汗症であることがさらに心のプレッシャーとならないように、周囲の十分な理解も必要になってきます。
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